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日常の喜び


 

日常の喜び


何もない休日に、日向ぼっこをしながらゴロゴロ昼寝をしているとき。

 

育てていたプランターの植物に花が咲いた時。


窓から流れ込む風に季節の匂いを感じた時。


スーパーでお肉が安かったり、
欲しかった服がセールで半額になっていたり。


些細な日常の喜びは誰しも毎日の中で感じ得るもの。


「日常の喜び」
それが今回の展覧会のタイトルだ。

芸術の日常って?
芸術の喜びって?

タイトルに惹かれて昨日焦って水戸まで行ってきた。


国内外の14組の作家たちによってできあがったこの展覧会。

印象的だった作家を何人か紹介しよう。

 


大巻伸嗣(オオマキシンジ)は真っ白な空間に、壁には修正液で描いた絶滅危惧種の植物、床には水晶の粉で今も生きる植物を描いている。手前の部屋が映像作品で暗かったせいだろうか。足を一歩踏み込んだとき、この世の空間とは思えない眩しさが目に飛び込んできた。そしてじんわり見えてくる植物は大きな波紋を描いて咲いてる。

天国?

そう思うほど洗礼された静かな空間が広がっていた。
そんな静寂な空間は、植物たちの生と死の時間がゆっくりゆっくりと流れているようだった。




岩崎貴宏(イワサキタカヒロ)の作品は、一度は見てもらいたい作品だ。
タオルの糸を丁寧にほどき、それを接着剤で丁寧に丁寧に固めて送電線の塔を建てたり、シャープペンシルの芯を組み合わせて電柱をつくったりしている。
何がすごいって、その緻密さだ。
本来なら柔らかなタオルも、力を入れたらポキポキ折れてしまう芯も、不思議と頑丈な鉄やコンクリートの人工物にみえてくるのだ。
広島県出身の彼。
どんなに頑丈そうに出来た街も、原爆のようなマクロのパワーには脆いと言う彼の指先からつくりあげられたそのミクロな世界。
ぜひみてほしい。

 


神谷哲史(カミヤサトシ)
大学二年の時、電車の向かいの男の人が一心不乱にA3サイズほどの紙に無数の折り目をつけていた。何ができるのか気になったが、そうこうしている間に電車が駅についてしまったのだ。
あの時の彼は、神谷さんかも!と思ってしまう。
折り紙がここまでくると圧巻の一言だ。
ただ一枚の紙がつくりだす様々な動物たちはすごいとしか言葉が出てこない。




藤浩志(フジヒロシ)
廊下から連なるたくさんの玩具。

ドラえもん、スヌーピー、おじゃる丸………

ファストフードのお店がセットを注文するとただでくれる玩具が、床一面に、天井にも小さな円を描いて吊るされている。
消費社会の真ん中で、盲目に生きている私たち。タダで得た玩具が並び線を描く。
私たちはこれだけのモノを日々得て、排除してを繰り返しているのだよと、玩具が無表情に語りかけているようだった。

 

ここで紹介したのはほんの数人。

日常の喜びってどんなこと?

改めて私たちに問いかけられているような展覧会でした。

展覧会はもう今日で終わりです。
カタログは2月に完成と言うことで作品画像もお見せ出来きないのがちょっと残念。
でもどこかで、あ、この人だ!と本物の作品と出会えたらいいです。

 

「日常の喜び」
水戸芸術館現代美術館ギャラリー
2008年10月25日〜2009年1月18日

浅井裕介   アトリエ・ワン   岩崎貴宏   大巻伸嗣
梅佳代   ガイ・ベンナー   神谷哲史    KOSUGE1‐16
西尾美也    日比野克彦    藤浩史    マルコ・ボーア
宮島達男    森田浩彰      (五十音順・敬称略)

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